日比野克彦/総合監修
Katsuhiko Hibino
80年代前半に作家活動を開始し、社会メディアとアートを融合する作品で注目される。シドニー、ヴェネチア・ビエンナーレに参加し、国内外で多彩な活動を展開。地域特性を活かしたワークショップやアートプロジェクトも継続。現在、岐阜県美術館と熊本市現代美術館の館長、東京藝術大学の学長を務め、「アートは生きる力」をテーマに研究と実践を続ける。
牧原依里/構成・演出
Eri Makihara
作品形態は多様で、現象を可視化する装置を提供し、この世界の社会構造を浮かび上がらせる試みを行っている。『LISTEN リッスン』(2016)を雫境と共同監督、文化庁メディア芸術祭審査員推薦。他に『田中家』(2022)、『聴者を演じるということ 序論』(2023)など。恵比寿映像祭2025ファイナリスト、博報堂DYアイ・オー フェロー。
(写真撮影:池田宏)
島地保武/演出・出演
Yasutake Shimaji
2006〜15年にザ・フォーサイス・カンパニーに所属し、2013年に酒井はなと「Altneu」を結成。パフォーマンスやインスタレーション作品を発表し、国内外でツアーやレジデンス制作を行う。2020年よりDaBYゲストアーティスト。さまざまなバレエ団やアーティストとのコラボレーション、振付、講師活動も行う。
雫境/ドラマトゥルク
Dakei
ろうの舞踏家。1996年から2001年まで日本ろう者劇団に在籍し、1997年から舞踏を始め国内外で活動。2000年にユニット「雫」を結成し、公演やワークショップを展開。映画『わたしの名前は…』や『LISTEN リッスン』に出演・共同監督を務める。2019年には新ユニット「濃淡(NOUTAN)」を結成。
長島確/ドラマトゥルク
Kaku Nagashima
舞台字幕や上演台本の翻訳から劇場の仕事に関わり始め、やがて演出家や振付家の創作のパートナーであるドラマトゥルクとしてさまざまな舞台芸術の現場に参加。劇場のアイデアやノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に取り組む。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 准教授。
中村蓉/ステージング・ディレクター
Yo Nakamura
早稲田大学在学中にコンテンポラリーダンスを始める。国際芸術祭あいち2022、シビウ国際演劇祭など国内外で作品を上演。向田邦子、ウィリアム・シェイクスピアなど小説や戯曲を原案にしたダンス作品を多く創作している。近年では東京二期会『セルセ』『デイダミーア』の演出・振付を担当。
(写真撮影:前澤秀登)
今井彰人/出演
Akito Imai
群馬県出身。2009年に日本ろう者劇団へ入団。舞台「エレファントマン」(10) にて初主演で俳優デビュー。牧原依里・雫境共同監督『LISTEN リッスン』に出演。近年の活動に、舞台「鏡は左右は逆に映るが、上下は逆さに映らない」共同演出、映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」出演など、俳優・監修・舞台演出など多岐に渡り活躍中。
緒方れん/出演
Ren Ogata
デフファミリー、日本手話が母語のネイティブ・サイナー。著書に、「私、わたし」講談社、「分かりやすい手話辞典」ナツメ出版など。手話講師として手話通訳者の指導に携わりながら、ろう文化についての講演なども行う。NHK「手話で楽しむみんなのテレビ」の手話表現者・手話監修、NHKドラマにも多数出演する。
佐沢静枝/出演
Shizue Sazawa
立教大学日本手話兼任講師。北海道生まれ。日本ろう者劇団に入団し、舞台や映画などに出演。退団後は、特定非営利活動法人しゅわえもんを設立し、手話による絵本読み語り普及のために仲間と奮闘中。NHKドラマ「デフ・ヴォイス」などに出演。NHK「みんなの手話」出演・手話監修を担当。
横尾友美/出演
Tomomi Yokoo
ろう者。牧原依里・雫境共同監督『LISTEN リッスン』に出演。映像、写真、舞台などでろう者としての感性、アイデンティティと結ぶ身体表現の活動を行う。谷中佑輔舞台作品『空気きまぐれ』コラボレーター・出演、短編映像「わたしたちについて」、長編映画「わたしたちに祝福を」脚本、出演、撮影、編集、製作
(写真撮影:栗田一歩)
西脇将伍/オンガク・クリエイションスタッフ
Shogo Nishiwaki
東京都出身。ろう親の元に生まれ、中学までバイリンガルろう教育を受けて育つ。ボンクリ2021「音のないオンガク会」出演 現在、5005やしゅわえもん、異言語Lab.等、多様な団体やプロジェクトに携わる傍ら、「手話で表現する人」として、NHK「手話で楽しむみんなのテレビ」「みんなの手話」等、様々なメディアや公演に出演中。
五十嵐ゆうや/出演
Yuya Igarashi
ふんどしダンサー・俳優、5・5等身。
長すぎる赤い褌をはためかせ、日本全国の大自然の中舞う写真活動「ふんどし日和」がSNSでバズる。舞台「千と千尋の神隠し」初演からロンドン公演含め、緑色の頭役として赤い褌姿で舞台に立つ。ジャンルの垣根を超え、活動は多岐にわたる。
(写真撮影:飯野高拓)
猪野なごみ/出演
Nagomi Ino
ソロでダンサー・表現者として活動。米津玄師「2020 TOUR / HYPE」にて、辻󠄀本知彦振付の『Lemon』をソロで踊る。またbeautiful people S/S 2022 にてParis Collectionmovie 出演、米津玄師2025JUNKworldtourなど国外へ活動を広げる。
(写真撮影:仲川真由)
西澤真耶/出演
Maya Nishizawa
4歳よりクラシックバレエを始め2008年より真島恵理バレエスタジオにてクラシックバレエとコンテンポラリーダンスを真島恵理、廣田あつ子に師事。Noism Company Niigataに6年所属した後、2021年9月より東京に拠点を移し、フリーのダンサーとして様々な作品に関わる。
藤村港平/出演
Kohei Fujimura
東京、横浜を拠点に舞踊家として活動。筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。「踊りは何処からやってくるのか、身体は如何にして舞踊する身体になるのか」という問いを通じて、社会と共に変容していく身体のあり方にダンスはどのように応答することが出来るのかを模索している。
福中冬子/音楽監修
Fuyuko Fukunaka
ニューヨーク大学人文大学院博士課程修了(Ph. D. )。近現代音楽を中心に音楽と社会言説の関係性を研究。主な著書に『ポスト・モダンの音楽解釈』、『Musical Entanglements between Germany and East Asia』(共著)など。東京藝術大学音楽学部楽理科教授。
原田愛/舞台美術
Ai Harada
米国バージニア州出身。東京藝術大学大学院修了後、tptを経て舞台美術家・二村周作のアシスタントを務め、2011年に独立。空間を柔らかく変容させることを目指し、舞台美術家として活動する。近年の作品に『デイダミーア』(中村蓉演出)、『ライカムで待っとく』(田中麻衣子演出)など。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。
木藤歩/照明
Ayumi Kito
愛知県出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。 2008年度文化庁新進芸術家のための留学制度でベルリンにて研修。劇場ではない場での公演のデザインを多く手がけ、舞台芸術や光そのものに親しむためのワークショップ活動も展開中。劇団サンプル、倉田翠等様々なタイプの演劇・舞踊作品に関わる。日本大学芸術学部演劇学科非常勤講師。
小野龍一/音楽
Ryuichi Ono
音楽家。東京藝術大学作曲科卒業後、同大学院美術研究科修了。音と人の関係性の「変奏」をコンセプトに領域横断的な制作を行う。「東京芸術劇場 中高生のためのクリエイティブCAMP 2024 ゲゲキャン」クリエイティブディレクター。東京藝術大学芸術未来研究場特任研究員。
井川丹/音楽
Akashi Ikawa
作曲家・サウンドアーティスト。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。人の声を創作の中心に据え、表現活動を行う。音楽やインスタレーションの制作、多分野での協働を通じて、音を介した表現/コミュニケーションを拡張させ、多様な身の置き方のできる「場」作りを探求している。近年の活動に美しいHUG!(2023)など。
(写真撮影 : Yuji Sakamoto)
中原楽/音響
Raku Nakahara
サウンドデザイナー、テクニカルコーディネーター。洗足学園音楽大学作曲専攻シンセサイザー科を首席で卒業。スピーカーメーカー、音響会社などを経て、2024年にカラビナ株式会社を設立。様々なジャンルを横断しながら独自の音響空間を構築。音を起点に、人、空間、社会環境のつながりを見つめ直す。
栗山聡之/舞台映像
Satoshi Kuriyama
舞台に特化した映像プランナーとして活動しジャンルに捉われず様々な作品に参加。システムプランニングと映像デザインの両面から作品にアプローチする。
主に、小川絵梨子、上村聡史、栗山民也、白井晃、髙岸未朝、宮本亞門、山田和也などの演出作品に参加。
近年では『千と千尋の神隠し』(ジョン・ケアード演出)などを手掛ける。
武田久美子/衣装
Kumiko Takeda
多摩美術大学卒業後、渡英。London College of Fashion修了後からキャリアをスタート。Globe TheatreやBarbican Centre等様々な舞台の衣装を手がける。2012年より活動拠点を日本に移し、森山開次「NINJA」、日生劇場「連隊の娘」など多彩な作品に携わる。
山口英峰/舞台監督
Eiho Yamaguchi
2002年よりフリーランスの舞台スタッフとして活動を開始。2010年から2014年までKAAT神奈川芸術劇場舞台技術課に勤務。2014年より文化庁新進芸術家海外研修員としてカナダ(ケベック州)に1年滞在。政策研究大学院大学政策研究科修了。日本大学芸術学部演劇学科准教授。